僕は以前、歯科技工士をしていました。
歯科技工士というと、金を加工して歯の詰め物をつくったり、
陶材で本物そっくりの歯をつくって、
報酬は言い値で歯医者から湯水のごとくお金をもらう、
みたいなイメージがあるようです。
たまに歯医者だと思われたり。。
歯科技工士は 長時間低賃金労働
歯科技工士はとにかく長時間労働。
終電まで働くとかは当たり前の状態でひどい時には朝まで働く、みたいなことがあります。
たまに25時間働いた、みたいな話も聞きます。
朝の納品に間に合わせるために、深夜にぶっ通しで働いて、そのまま次の日も働いたりとか…
こんな働き方をしていたらいずれは精神に大きな負担がかかりおかしくなってしまったり、
体の変調が起きてしまったり。
そんな状態なので、若い子は次々と辞めていきます。
パワハラ、セクハラが横行する職場
僕が昔働いていた職場は時間管理が異常なほど厳しく、
1時間のうちに10本研磨しないといけない、1時間の間に9本ワックスアップをしないといけない、
遅れると別室に呼び出されて、殴られたりとか、仕事中に頭をはたかれたりとか、
そんな血と暴力の似合う場所でした。
歯科技工士を辞めたいと思った時にとった行動
歯科技工士は異常なほど長時間、しかも今の職場は暴力が横行している場所。
仕事を辞めて、新しい職場、新しい環境を探していました。
そこで僕は、人材派遣会社に登録して、仕事を探しつつ、
会社に通い続けました。
なんならフィリピンに3ヵ月の英語語学留学とかの説明会に行ったりもしていました。
なぜ仕事を辞めて職安に通わなかったのか
もう、辞めたくて仕方ない…
でも、辞められない状態。
それはなぜかというと、貯金がないから。
低賃金で1人暮らしをしていたので、お金もたまらず、
雇用保険が切れる前にお金が無くなってしまったら、
生きていけないから、会社を辞められない。
金がないってどういうことか
意識が朦朧としてる時、 深夜に怒鳴り散らされて、
精神状態もピークでした…
辞めたいのに、辞められない。
金があれば辞めれるのに…
金が無いっていうのは、
うまいものが食べれないとか、広い部屋に住めないとか、プレミアのついた古着が着れないとか、
そんなことじゃない。
人を物扱いする金だけ持ってる残酷な資本家に、
死ぬまでこき使われる。
金がないってそういう事かと思い知らされたのが僕の30代前半の出来事です。
地獄のような毎日から抜け出すことが俺の目標。
そこから新しい職場を見つけるまで、
寝不足と暴力の蔓延するところで働き続けたのでした…