自然な歯がつくれる新しい歯科材料、ジルコニア
僕が技工士になった2005年頃、新しい歯科材料としてジルコニアが注目されていました。
当時、ジルコニアはトーシンデンタルから販売されているMADMAMという器械で手作業で加工をされるラボが大半でしたが、今ではCADCAMでジルコニアを加工するラボが全国で40%を超えてしまい、歯科技工の大きな割合を占めます。
CADCAMについては別の記事で紹介するので、ここではジルコニアについて紹介していきます。


ジルコニアが歯の材料に使える理由
ジルコニアは高強度で高生体親和性、天然歯と同じ透過性なので自然と歯科に適した材料として注目されたわけです。
生体親和性が高く、金属イオンの流出がない、という事で考えると、アレルギーの心配がいらないジルコニアは歯科に効果的な材料と言えます。
そして、天然歯と同じ材料で、どの歯を治療したのか分からないくらい自然なものが口の中に入れば自信も出て、治療後の生活がストレスのない楽しいものになりますね。
ジルコニアを口腔内に装着した後のメンテナンス
ジルコニアは歯よりも硬いです。
ジルコニアのような高強度な材料を口腔内に入れることでかみ合わせた歯は少しずつ削れていってしまいます。これではかみ合わせが悪くなって、噛むたびに歯が痛いだとか、歯列を悪くしてしまっては毎日の生活に支障が出てストレスになってしまいます。
ジルコニアなどの歯より硬い材料を口に入れる時には、3か月~6か月おきに歯科医院に行ってメンテナンスをしてもらわないといけません。
噛み合わせの調整がバッチリだと、しっかりかみしめている感触が得られて、ごはんもおいしく感じられますよ。
ジルコニアは自然な色が出せて、アレルギーの心配もいらず強度も高いので、歯科の素材として最高です!!
ジルコニアは強度が高く加工が難しく、調整も大変だと思われがちですが、事前に技工士と打ち合わせしておけば高さの問題は簡単にクリアできます。
結果的にジルコニアは歯科には最高の材料だといいきってもいいでしょう。
実際、材料にジルコニアを選択された患者さんは、歯へのストレスもなくなり、また、容姿へのコンプレックスも少し解消できているようです。
あなたも、歯の治療で詰め物をしなければいけない時、少し高くなりますが、ジルコニアを選択してみてはいかがでしょうか。
一生しっかりメンテナンスすれば一生使えるものです。
食事は体をつくるご飯を消化するための大切な行為です。
もちろん、虫歯になる前に予防につとめることが大切です。
うがい薬やデンタルフロスも使って歯をメンテナンスしてください!!