プラットフォームスイッチングとは
プラットフォームスイッチングとは、アバットメントの外径を人工歯根(インプラント本体)より一回り小さくして連結させるインプラントシステムの事です。
アバットメントの外径を人工歯根(インプラント本体)より一回り小さくすることにより、連結部に段差ができます。
この段差があることで骨が段差に入り込み、歯ぐきが下がってしまうのを防ぐことができます。
余りにも大きく歯ぐきが下がってしまうとインプラントの金属の色が透けて歯ぐきが黒ずんで見えてしまい、人前で口を開けることが出来なくなります。
そう、歯ぐきが下がると人前で笑うことができなくなってしまうのです。
歯ぐきが下がらないプラットフォームスイッチングは笑顔を守ることができる優れたインプラントシステムなのです!
歯が抜けると歯ぐきが低くなります
歯が抜けて、噛む時に歯ぐきに刺激が伝わらないようになると、少しずつあごの骨と歯肉は下の方へ下がるので、歯ぐきの高さと幅が小さくなります。
骨は常にカルシウムに分解されています。
これを骨吸収といいます。
骨は骨吸収と同時に、再生もされているので、歯ぐきの高さは維持できているのですが、歯が抜けて刺激が骨に伝わらなくなってしまうと、吸収と再生のバランスが崩れてしまうので、歯ぐきがさがっていきます。
プラットフォームスイッチングの臨床的優位性
プラットフォームスイッチングには、歯ぐきが下がらなくなるほかにもいいことがあります。
インプラント本体とアバットメントとの連結が強固になること、インプラントの上に歯を装着するとき、操作しやすくなる。
インプラントの埋入方向の許容範囲が大きくなることなど、強度が上がり、操作もしやすくなります。
プラットフォームスイッチングは前歯のインプラント治療をする時欠かせないインプラントシステムです
骨の吸収を防ぎ、歯肉の厚みも確保できるので、プラットフォームスイッチングは歯ぐきが下がることを防ぐことができる審美的に有利なインプラントシステムです。
医療系の辞典などで調べると、イタリアのドクターが、インプラントとアバットメントのサイズを間違えた事が開発のきっかけのようです。
まだまだ研究も進んでいるようで、今後新しい見解も生まれるかもしれません。
今は様々なインプラントメーカーからプラットフォームスイッチングのインプラントシステムが販売されているようなので、みなさんがインプラントする時もこの、プラットフォームスイッチングのインプラントが使われているかもしれません。